2014年3月23日日曜日

ANDREAS GURSKY



ようやく、ようやく見に行けました。

今、最も高額な値がつくといわれているドイツの写真家、アンドレアス・グルスキー。

昨年に東京で開催し、大阪にも来るっていうんで、今か今かと楽しみに待ってたけれど、
なかなか時間があかず、ずいぶん焦らしてしまった。


で、感想はというと、すごいよかった。

個人的に今まで見てきたエキシビジョンのなかでも指折りに入る。




よく「絵画的」といわれるグルスキーの作品だけど、実際に生で見てその意味がよくわかる。

俯瞰的な視点で捉えた構図と、デジタル技術によって加工された作品は、
過去の瞬間を捉えた、いわゆる「写真」ではなく、一枚の絵画を見ているような感覚になる。

図録の解説によると、
その絵画的な作品、絵画を超えた作品を、あくまで「写真」で作り上げているところに
グルスキーのすごさがあるようです。

やはり、その圧倒的なスケール感や美しい色味、質感などは実際に見ないと分からないなー。

圧巻でした。余韻でしばらく楽しめます。


初期の作品から最新作まで、50点以上もの作品を見られる貴重な展覧会。

外国人の来場者が今まで見たことがないくらい多かったことも印象的。
その注目度が分かります。

何も知らない人が見ても、絶対に楽しめると思う。


買ってきた図録を見ながら、にやにやしている時間がしばらく続きそうです。

もっかい見たい。

http://gursky.jp/index.html

2014年3月8日土曜日

ERCOL(アーコール)


引っ越したら、「ダイニング中心の生活にしよう」というのが二人の共通認識。

年明けに200×90の無垢材(タモ)の天板をのせた大きなダイニングテーブルを購入して、
広松木工の浮造りのベンチとイスを2脚そろえた。

6人掛けなので、残り二つはテイストの違うものを。

いろいろ検討した結果、やっぱり「ERCOL(アーコール)」でした。

日本では2004年にマーガレット・ハウエルが復刻したことでも人気。

1950年には革新的だったという、「曲げ木」の技術で作成された美しいフォルムも魅力だけど、
なにより座り心地の良さに驚いた。高すぎず、背中の丸みにフィットする感覚が、他のイスとは明らかに違い、購入の決め手となった。

似たデザインのものをどこの家具メーカーでも見かけるけれど、
やっぱり本物は違うのだなという印象。

アンティークのものを探して回り、ハービスエントにあるANTIKAとモダンで見つけた。

左が定番のクエーカー(妻用)。右のゴールドスミスのアームチェアが私用です。このアーム付きがなかなか見つからなかった。

一生ものです。

http://www.ercol-japan.com/

2014年3月2日日曜日

まど・みちお

先月28日、童謡詩人のまど・みちおさんが亡くなりました。

「ぞうさん」や「やぎさんゆうびん」、「一ねんせいになったら」、「ふしぎなポケット」など
誰もが必ず口ずさんだことのある有名な動揺の数々。

特別なファンというわけでもなく、「ぞうさん」を書いた人、というイメージぐらいでしか
知らなかったけれど、谷川俊太郎の「ひとり暮らし」というエッセイに、
まど・みちおさんの詩が載っていて、とても心を打たれたの覚えている。



そらのしずく?

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うたのつぼみ?

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目でならさわってもいい?



まど・みちお「ことり」